簡単な歴史
平成28年(西暦2016年)4月に創建400年を迎える蓮華山妙法寺は、元和3年(以下西暦略ー1617年)4月に創建され初代を京都本能寺・好学院日證聖人といたします。
寺伝、先代住職27世日孝上人の口伝を会わせ妙法寺の歴史を振り返ってみます。
妙法寺は、大阪府四條畷市砂360番地にあり、四條畷では戦前から存在した唯一の日蓮系寺院であり、現在は京都の妙蓮寺を本山とする末寺です。
創建当時は、七堂の伽藍を誇っていたようですが、およそ今から290年前の正徳年間(1710年代)に近隣の大火に罹り、惜しくもすべて烏有に帰しました。その後、235年前の明和6年(1769年)5月、当寺12世日孝上人の時に本堂を再建、以来198年を経過し、昭和42年(1967年)夏、先代住職27世日孝上人が本堂を改築されました。
また、元和3年創建以前はキリシタンの寺院ということで当寺のヤソ会(キリスト教)伝道師が本国に報告され、それが現存しているようで、10年に1度ぐらいの割合でキリスト教徒の方が来寺される事があります。
現在の妙法寺
お寺の道路に面した山門の前に「南無妙法蓮華経 法界 妙法寺 宝暦十三癸末(1764年)清秋」と刻した1メートル大の角柱が台石三段組の形で建ち、法華経帰依の仏門聖域たることを示しています。
山門は、主柱・控柱をもつ薬医門で、幅2メートルの中央門と、その両側に小さな門を連ねて、解脱に達する空(万物が因縁所成であるこ)・無相(執着をはなれた境地)・無作(作為のないこと)をあらわす三門の形式となっています。
三門に隣り合って鐘楼が道路に面し、昭和39年に再建されています。
境内は約300坪ほどで三門、本堂、庫裏、三十番神堂、鐘楼、墓地があり、大きくはありませんが歴史のある落ち着いた雰囲気のお寺です。